黒いリストはきっとできない

面白い議論をしてる。

ブラック企業をリストアップするのだそうだ。労働基準法を守ってもらうためにサラシモノを作りたいのだそう。

中小になればなるほど過酷な労働条件になっていくだろうけど、そういう中小企業を10000社書いても誰も面白がらない。代議士がイメージしているブラック企業は、きっと大企業なんだと思う。だって、その方が国民が面白がるから。

サービス残業だってどこの会社にだって多少はあるので全ての会社ということになるけどそれでは面白くない。そして残念なことに大企業はおおっぴらに労働基準法を違反したりはしない。しないように努力してる。長時間労働もあるけどそれも36協定という強い見方があってウヤムヤにする術だって合法的にある。

では、どうやったら大企業を書くことができるでしょう。

相当な予算をつぎ込んであら捜しをして、やっとのことで大企業を数社リストに入れたとしましょう。

それが示すのは、大企業は労働基準法を守りましょう、ということ。
即ち、リストに載らなかった中小企業が守らないことをヨシとしてしまっている。法治国家を支える立法府がそのようなことはできない。

というわけで、そんなリストはきっと出来上がらないだろうと思っている。カップラーメンの値段すら知らないような世間知らずの少なくない代議士が、この国を動かしている。いなくても、動いている、先人の偉大な知恵と遺産と見えざる手によって、彼らのあずかりしらないところで。